死に損ねた
今回は結構危うかったね。
その瞬間は突然で死を意識した。
昨日の夜、彼女の車の助手席に乗って大分市内を走行中、交差点に差し掛かる。
こっちは右折車でゆっくり20キロくらいで曲がろうとした。
すると前から大きな車がやってくる・・・・・
あっちは止まる気配がない。
でも、こっちの車も止まらない。
・・・・・これヤバクないですか?
「おい、おい、おい、おい」
と言って彼女の方を見ると無反応、何故か全く見えてない。
そして前の車もノーブレーキ・・・何故か全く気づいてない。
すでに取り返しのつかない距離。
衝突確定・・・・
1,2秒後、自分に命の危機が迫っているのに助手席に乗っている俺には逃れる術がない。
「危ないっ!!」
と叫んだがどうにもならない。
わかっていたのは俺だけで恐らく当のドライバー二人は(直進で突っ込んでくる車とこっちの右折車)ぶつかるまで気づかなかったのだろう。
前の車はブレーキなんて踏んでる様子もないし良い感じに右折しようとしているこっちの車体の左斜め前から激突してきた。
自分はわかっているのにこっちも止まらないしあっちも止まらない。
貼り付けにされている状態で車が突っ込んでくるような状態。
追突の瞬間スローモーションなんかにはならなかったが、反射的にはっきりと思った
『死なないように自分の体を守らないと!!』
咄嗟に体を後ろに引きシートで背中を固定してダッシュボードに足を押し当て体を固定し両腕を顔の前で交差させクロスアームブロックの体制をとる。
その瞬間クラッッッッッッシュ!!!!!!
凄まじい衝撃と爆発したかのような炸裂音。
そもそもこっちは軽のスズキのアルトであっちはデッカイ4駆の車。
勢いよく吹っ飛ばされアルトさんは大破!!
エアバックが作動して固定していた足元からエアバックが現れその圧力によって押し返された膝で胸を強打!!
頭はシートベルトとエアバックとクロスアームブロックのおかげでノーダメージで済んだ。
体に致命的な損傷は無いか確認するも何とか大丈夫そうだ。
「大丈夫か!?」
自分の無事を確認した後、彼女の方を見て問いかけると、あっちも大丈夫そう。
前を見るとガラスは割れ見事に車の前面が大破していて煙のような粉が宙を舞っている。
ふと「爆発するかも!!」と思い二人とも動けることを確認し車を脱出!!
ドアが開かないので無理やり半分こじ開け外に出た瞬間、胸が苦しく呼吸もしづらい。
とりあえず交差点の歩道まで避難。
すると何でか目の前は交番。
警察と野次馬がゾロゾロ現れる。
相手の車を見ると車はそれほど壊れていないが運転手のおばちゃんは呆然としている。
彼女が結構取り乱しているのでなだめつつとりあえず今月だけ短期で一緒にバイトしている店のオーナーに電話して次の日のバイトをキャンセルしてもらい頭の中でこれから事故の相手や保険屋との話しをどうすれば有利に進められるか考えはじめた。
すると野次馬のおっちゃんAが近づいてきて「大丈夫か?救急車を呼ぶから」
と言うがもう胸も楽になり見た感じ無傷な俺は病院行くと金かかるしなーと思い大丈夫ですと断る。
すると野次馬のおっちゃんは「君、助手席に乗ってたんだろ?大丈夫なわけない絶対どこか打ってるはず」
と勝手に119番してしまった。
確かに俺が乗っていた車は左斜め前から激突されたので助手席側が大破している。
それを見て「本当だ。よく俺生きてたなー」なんて自分に関心していると救急車到着。
以前アル中で救急車に乗った時は全く憶えてなかったけど今回は意識がはっきりしてる。
前もこんな感じで運ばれてたのかなと思いつつ救命士の方の質問に答えながら検査していく。
しかしどう見ても体は何ともない。
無傷の俺を申し訳ないくらい丁寧に扱ってくれ血圧を測りながら救急病院に直行。
ドラマのワンシーンのように病院に処置室に運ばれ医者に囲まれ色々検査した後レントゲンをとってみる。
そのあと当直の医者がにやけながら感じ悪く「なんともないです」と言い放ち診察終了・・・・
やっぱりなとか思いながら受付に行くと診察の料金はボッタクリのように高い!!
くそー!やられた!! 無傷の人間からこんなにとるのかよ!!
そのあと現場に戻ると現場に戻ると検証も終わっていて後は保険屋に任す事で落ち着いた。
相手側の運転手も車の大きさもあってかエアバックも作動しないほどの衝撃だったようで無事なようだ。
彼女も足の打撲ぐらいで目立った怪我もなかった。
いやー!!
こんだけ激しい事故だったのに誰も大怪我をしてなくて良かったし助かった!!
今回はちょっと焦ったね!!
皆さん交差点では気をつけましょうね!!